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西武沿線と政治思想 レッドアローとスターハウス 

 今回は西武鉄道沿線、特に北多摩エリア(東京都西東京市、清瀬市、東久留米市、東村山市、小平市あたり)に住んでいる(いた)人以外にはまったくわからんという内容かもしれませんので、予めお詫びしておきます。
 昨今の報道で西武鉄道はどうなるのだろうと不安にかられる沿線住民、自治体の様子もたまに新聞地域版の記事となっています。
 かくいう僕の最寄駅も「廃線候補」にあがった路線が通っております。平日の朝夕は通勤客のほか沿線にある私学に通う上は大学生から下は小学生までの通学客で混雑していますが、昼間などは車内ががらーんとしていますので、採算が悪いといわれれば、なるほどそうかもしれないと変な納得をしてしまうところが哀しいです。
一昔前は「王国」「堤天皇制」だのいわれていた西武の鉄道事業もずいぶんと零落れたものです。

 さて書籍ですが、レッドアローというのは今回まっさきに廃線候補にあがった西武秩父線の特急列車の名前です。しかし西武鉄道の歴史や沿線エリアの歴史や観光紹介書ではありません。
ライバルの東急と同じく鉄道整備と沿線の都市開発を目指しながら、なぜ西武と西武沿線は東急と東急沿線のようになれなかったのか、という点を、西武沿線の戦後北多摩地区に建設された大型の「団地」を軸に政治思想を切り口に書き上げられたものです。著者は「滝山コミューン1974」の原武史氏。(滝山、というのは東久留米市にある大型団地の名称です)昭和30年代、西武沿線の北多摩地区は巨大な公営団地が集中して建設されました。資本主義の権化のような西武(堤家)が鉄道を整備していった地域に高級住宅街ではなく画一的な巨大団地が建設され、皮肉にもその団地を中核に日本共産党系の集団が勢力を伸ばしていった軌跡を描いています。
 私鉄と沿線団地の組み合わせから日本の戦後思想を読み解こうという試みは面白いと思いますし、実際西武沿線に長く住む者として地域の歴史の側面を知ることができる著作だと思います。猪瀬直樹の「ミカドの肖像」、前述の同じ著者の「滝山コミューン1974」と併せて読むのもよいかもしれません。

 著者が団地と左翼思想の組み合わせにこだわるのは、著者自身北多摩の大型団地で少年期を過ごし学校や地域でその思想に心を傷つけられたからではないかと思っています。
僕自身、地域に団地はありませんでしたが、小学校高学年の2年間は今から思えば「コミューン」に近いクラス環境にありました。そうしたのは担任の信条です。もう40年近く年月が経過したことを差し引いても当時のことを素直に懐かしく思い出すことができないのです。楽しいこともあったはずなのですがね。


レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―
(2013/03/22)
原武史

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カテゴリ:書籍その他

2013/04/23 Tue. 00:51 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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