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他人事ですむか?品質低下 

 

 年初に青山の高層マンションでの配管等スリーブ不足、春先白金の控訴運マンションでの鉄筋不足が発覚、そして今回マンションの傾き(不同沈下か?)のニュースなど、建築・施工の品質不足、低下に関するニュースを目にします。
5月25日号(ちょっと時間が経っていますが)の「日経アークテクチュア」で「品質崩壊の足音」と題した特集記事を組んだのも業界メディアも危機感を募らせていることの現れでしょう。
Q:建築品質トラブルが今後増えると思うか に対して86.1%の建築実務者(母数360名)が「増える」と回答した円グラフを表紙にしています。(写真がアップできたら後ほどします)
 特集記事の内容は、今現場で何か起きているか、前述の建築実務家に対するアンケート結果、人材育成という構成です。

 実務家のアンケート回答(技能者不足、コスト削減の影響、設計者のスキル不足)は、今に始まった話ではありません。
僕がゼネコンの建築現場を回っている営業マン時代(20年近く前)でも、「若い世代が現場に出たがらなくて」「現場をみないでCADばかりで図面をひく」など現場所長がこぼしていました。それ以降具体的な手が打てず、ここに至ったということでしょうか。元請のゼネコンですら危機的状況なら、その下請になる業種は推して知るべしで。厳しいコスト要求で「請負(うけまけ)」させられていた協力業者に至っては技術者を育てたくとも育てられません。重層的下請構造のもとでは結局協力業者の「技術」が建築の品質の肝です。設計者や元請のスキルが「あれ?」でも協力業者で支えていた、というような現場がバブル期のときにはありましたからね。今は支えきれなくなった、ということです。


 さて、仕事の品質低下は建築業界だけの話で済むか、という点。
 仕事量が多いので実作業は協力業者任せ、買い手市場なので人材育成は後回し、コストは毎回切り下げる。
こういうのは建築業界だけではないのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
 
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カテゴリ:書籍その他

2014/06/10 Tue. 06:52 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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技術者の信念   技術者倫理とリスクマネジメント―事故はどうして防げなかったのか? 

 製造業に身を置く者として、製造現場の事故と重大製品事故の発生はもっとも恐れる事態です。
企業業績に影響を与えることはいうまでもありませんが、何よりも人身被害を発生させてしまいます。
しかし残念ながら事故の発生を完全に防ぐことができないのも事実です。

 どうして事故が防げないのか、あるいは防げなかったのか。

 重大製品事故とまではいかないまでも、不良発生やそれに伴うクレーム処理等で工場の設計部門、品質保証部門の人間と打ち合わせをもつ機会があります。リスクの把握や低減について、彼らは十分に理解しているはず。少なくとも毎日がきった、はったの販売部門の人間よりは、論理的だろうと思っていたですが、たまにどうにも話というか考え方が噛み合ないときがあります。
本社管理部門がリスクマネジメントの旗を振るのは簡単です。しかし技術者が納得して自ら実行できるものでなければ、形式的なものにとどまってしまいます。

 前置きが長くなりました。技術者の側にたちつつリスクマネジメントを説いたものはないかと書店をうろうろして見つけたのがこの「技術者論理とリスクマネジメント」です。
 著者は実際に化学メーカーに勤務されていた方です。自分が開発責任者をつとめたプラントが爆発事故を起こし、犠牲者を出したことを契機に「技術者としてどうすればよかったか」「事故を未然に防ぐことはできなかったか」を考えて生きてきた」(はじめに)とあり、以降「技術者倫理」「リスクマネジメント」「技術者と経営者」「説明責任」「危機管理」「ヒューマンエラー」「製造物責任」「技術者の行動」「内部告発とジレンマ」「技術者として期待されていること」についてここ20年で起こった事故例と、それに関する論考をとりあげながら、技術者の先輩としての肉声に近い意見を述べられています。技術者を対象にした内容とはいえ、書かれていることは企業のどの部門にも共通していえることではあります。終盤の「技術者として期待されていること」「おわりに」を読むと、本当に著者の信念と後進への想いがひしひしと伝わってきます。

 2年前に刊行された書籍ですので、既に読まれた方もいるかもしれません(誰よりもどこよりも遅いブックレビュー)
設計、製造部門、品質保証部門のマネージャーに特に薦めたい1冊です。もちろん製造業の法務、広報にも。

 本日はこんなところで。


技術者倫理とリスクマネジメント―事故はどうして防げなかったのか?技術者倫理とリスクマネジメント―事故はどうして防げなかったのか?
(2012/02)
中村 昌允

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カテゴリ:書籍その他

2014/03/20 Thu. 06:52 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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実務との関わりー民法改正と建設工事請負契約の現代化 

 年に1回は体調不調に陥るときがあって、風邪も絡んでここのところぱっとしない日々が続いております。

 債権法改正について実務がどうなるかは気になるところです。が、今の時点で数多ある書籍、論文、記事に全部目を通す、というのも自分の実力を考えると無謀。どうしたものかなと思っていたところ見つけたのがこの書籍。大型書店の民法の棚の隅にひっそりと置かれていました。
 建設工事請負契約はその名のとおり「請負」なので、債権法改正の影響を少なからず受けるものと思うのですが、あの中間試案から影響するポイントを汲み取るのは至難(自分にとっては、です)。また、業界団体の顧問弁護士も直近の消費税増税や共通番号法の話はしてもまだ債権法改正には触れてきていません。(まあ、現段階では時期尚早とも思いますが)なので、この時期に建設業界に絞って論点整理されているのは助かるなあ、というのが正直な感想です。
 読み進めながら、やはりちゃんと中間試案等に取り組もうかと思い直しているところです。(大丈夫か、自分)

 しかし、建設業界というのは裾野が大変広い業界です。債権法が改正され、それを反映した「標準工事約款」を業界団体が定め、さらにその内容が町の工務店や工事業者に行き渡るのはいつになるのか、ちょっと遠い未来を眺める気分にもなっています。

 風邪薬の影響でいつにもましてよろよろな文面になってきましたので、今夜はこれにて。




民法改正と建設工事請負契約の現代化
民法改正と建設工事請負契約の現代化
(2013/08)
服部 敏也

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2013/11/09 Sat. 22:17 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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西武沿線と政治思想 レッドアローとスターハウス 

 今回は西武鉄道沿線、特に北多摩エリア(東京都西東京市、清瀬市、東久留米市、東村山市、小平市あたり)に住んでいる(いた)人以外にはまったくわからんという内容かもしれませんので、予めお詫びしておきます。
 昨今の報道で西武鉄道はどうなるのだろうと不安にかられる沿線住民、自治体の様子もたまに新聞地域版の記事となっています。
 かくいう僕の最寄駅も「廃線候補」にあがった路線が通っております。平日の朝夕は通勤客のほか沿線にある私学に通う上は大学生から下は小学生までの通学客で混雑していますが、昼間などは車内ががらーんとしていますので、採算が悪いといわれれば、なるほどそうかもしれないと変な納得をしてしまうところが哀しいです。
一昔前は「王国」「堤天皇制」だのいわれていた西武の鉄道事業もずいぶんと零落れたものです。

 さて書籍ですが、レッドアローというのは今回まっさきに廃線候補にあがった西武秩父線の特急列車の名前です。しかし西武鉄道の歴史や沿線エリアの歴史や観光紹介書ではありません。
ライバルの東急と同じく鉄道整備と沿線の都市開発を目指しながら、なぜ西武と西武沿線は東急と東急沿線のようになれなかったのか、という点を、西武沿線の戦後北多摩地区に建設された大型の「団地」を軸に政治思想を切り口に書き上げられたものです。著者は「滝山コミューン1974」の原武史氏。(滝山、というのは東久留米市にある大型団地の名称です)昭和30年代、西武沿線の北多摩地区は巨大な公営団地が集中して建設されました。資本主義の権化のような西武(堤家)が鉄道を整備していった地域に高級住宅街ではなく画一的な巨大団地が建設され、皮肉にもその団地を中核に日本共産党系の集団が勢力を伸ばしていった軌跡を描いています。
 私鉄と沿線団地の組み合わせから日本の戦後思想を読み解こうという試みは面白いと思いますし、実際西武沿線に長く住む者として地域の歴史の側面を知ることができる著作だと思います。猪瀬直樹の「ミカドの肖像」、前述の同じ著者の「滝山コミューン1974」と併せて読むのもよいかもしれません。

 著者が団地と左翼思想の組み合わせにこだわるのは、著者自身北多摩の大型団地で少年期を過ごし学校や地域でその思想に心を傷つけられたからではないかと思っています。
僕自身、地域に団地はありませんでしたが、小学校高学年の2年間は今から思えば「コミューン」に近いクラス環境にありました。そうしたのは担任の信条です。もう40年近く年月が経過したことを差し引いても当時のことを素直に懐かしく思い出すことができないのです。楽しいこともあったはずなのですがね。


レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―
(2013/03/22)
原武史

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2013/04/23 Tue. 00:51 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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話が違う!を防ぐために 

僕は建築業界の片隅に身を置いているので、その関連の書籍から。
「住宅建築業・設計事務所・部材メーカーの説明義務と警告表示」(新日本法規 秋野卓生編著)
著者をはじめとする執筆者(弁護士)は同じ法律事務所に所属し主に建築紛争を手がけています。
書籍の内容と執筆者による講演を聴講したので内容をピックアップしてみます。

 建築紛争というと主に建築事業者と消費者(施主)との間で、建築事業者や施工者の「瑕疵」を巡って争う事案、というイメージが先行するのですが、著者の秋野弁護士によると最近は「瑕疵」を巡る訴訟は減ってきているそうです。これは住宅建築業界もかなり勉強を重ねたことと、法律・制度が整備されてきたことによるものだと推測しています。その代わりに今後は「説明義務」が争点になってくるのではないかと警鐘を鳴らしています。
 瑕疵を争う事案ではたとえ建築事業者の施工に瑕疵があり、建築事業者が損害を賠償するにしても、その範囲は明確です。
 説明義務違反(重要事項について十分な説明がされていない)はどうでしょうか。
説明義務違反は簡単にいえば「話が違う」「そんな話はきいていない」>「どうしてくれる」>「誠意をみせろ」 というような展開です。瑕疵と比べて、損害賠償の範囲が確定できるものではなく、解決までの時間がかかるパターンです。ではなぜ今後は説明義務違反が争点になるかというと、以前にもこのブログで書いたことがありますが「住宅」や「建築物」の性能や品質の数値化が進んでいるからです。具体的な例でいうと、「省エネ性能」や太陽光発電などの「エネルギー創出」です。カタログや仕様表に記載する数値は、最もその性能を最も発揮できる環境で計測したものや理論値でどんな条件下でも性能が発揮できるとは限らないのものです。しかし、その点の説明を十分行い消費者に納得して頂くというプロセスを端折ると、住宅や設備機器の設計、性能に瑕疵がなくとも「話にきいていた数値が出ない」「話が違う」ことを理由に争いに発展する可能性があるということです。

 本書籍では、数は少ないのですが建築業界での「説明義務違反」に関する判例が取り上げられ解説されています。
また章立ても「設計段階(請負契約前)」「請負契約締結時」「工事途中段階」「引渡段階」というように実際の請負工事のプロセス順に構成されていますので、法務パーソンではない建築関係者にとっても読みやすいものになっていると思います。
勤務先の営業担当者にも読ませて勉強してもらいたいのですが、「そんなネガティブトークをしろというのか」という反発も当然想像できるので、これはこれで悩ましい課題です。

では今日はこんなところで。 


住宅建築業・設計事務所・部材メーカーの説明義務と警告表示住宅建築業・設計事務所・部材メーカーの説明義務と警告表示
(2013/02/07)
秋野 卓生

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2013/03/13 Wed. 01:00 -edit- Trackback 0 / Comment 0

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